NHK「龍馬伝」はどこからウソ?岩崎弥太郎の真実
視聴率右肩上がりで絶好調の、福山雅治主演のNHK大河ドラマ『龍馬伝』。
中でも、香川照之演じる岩崎弥太郎が好評のようだ。
汚くて貧乏で根性がひん曲がった岩崎弥太郎。
この描写はどこまでが本当でどこからがウソなのか。
史実はこうだった!

ぼさぼさの髪、汚れた顔、黄色い歯…。
香川演じる弥太郎は、かなり小汚く描かれている。
実際はどうだったのだろうか?
「極貧という設定ですが、生家は茅葺きの屋敷で4室の平屋建ての立派な家。
農地も山も持っていましたから、ドラマの設定は実際とは違う。
学問もしっかりやっていましたから、ある程度裕福に育っています」(『龍馬を継いだ男岩崎弥太郎』の著書がある安藤優一郎氏)
「祖父の弥三郎が郷士株を売り払ったため、身分が地下浪人になってしまった。
貧しいというより、郷士や村役人にバカにされる差別的な辛さを味わった。
土佐藩は身分制度が極めて厳格で、上士と下士(郷士)は待遇の差がかなりあった。
そのさらに下ですからね」(『岩崎弥太郎 国家の有事に際して、私利を顧みず』の作家・立石優氏)
「ドラマでの弥太郎のキャラクターはやや誇張されていますが、少年時代の苦学はその通り。
汚く描きすぎではありますけどね。
ただ、坂本龍馬との接点については無理がある。
龍馬が泥まみれになって農村を開墾し堤を築くエピソードは、実際には弥太郎が経験したこと。
龍馬と弥太郎を早い段階で合わせるために、弥太郎が苦労した農村での仕事を龍馬がやったことにしているんです」(鹿児島大教授 原口泉氏)
ドラマでは幼少時から接点があったように描かれているが、実際は30歳をすぎるまで接点はなく、接点があった期間も約半年間のみ。
脚色というには少々度がすぎているようにも思える。
また、今のところ、龍馬に嫉妬するだけの全くのダメ人間のように描かれている弥太郎だが、実際には…。
「弥太郎は土佐にいたときから鉱山開発や樟脳の栽培等の事業を行っていた。
事業に関しては龍馬より先んじていたんです」(安藤氏)
弥太郎は土佐で経済人としての下地を作り、藩士になる必要から、郷士株も買い戻している。
「21歳の頃、土佐藩参政の吉田東洋の弟子になったのが大きかった。
彼から国を富ますということを学び、実業家になる考えを持った。
弥太郎の経綸の才は土佐で身に付つけたと考えていい。
しかし、ドラマでは弥太郎は全くのダメ人間という印象です。
やがて三菱を作り上げていくことが想像できない。
今後どうなるか分かりませんが、突然、弥太郎が変貌するという展開は不自然です」(安藤氏)
(ネタ元 週刊現代)
後々は三菱という巨大財閥を作り上げる弥太郎。
その片鱗は、若い頃から随所に見られていたという。
天才龍馬に当初は心酔していたとの考察もあり、『龍馬伝』の弥太郎像とはますますかけ離れている。
脱藩前の龍馬については史料があまりなく、フィクションの要素が多くなるとはいうが…あの堤を築くエピソードまでウソだとは思わなかった。
今後NHKがどのように帳尻を合わせるのか、注目される。







